指定校推薦は受験すれば99%受かる試験です。
その代わり、校内選考で選ばれなくてはいけません。
なので、指定校推薦で校内選考が1人だけの場合は、確実に自分が選ばれると思っている方がいます。
しかし現状は違うようです。
今回は、指定校推薦で校内選考が1 人だと100%受かるかをテーマにお話をさせていただきます。
指定校推薦で校内選考が1 人でも落ちる場合がある?
指定校推薦で校内選考が1人でも落ちる可能性があります。
理由は、大人の事情が絡んでくるとのこと。
具体的には、以下の可能性が考えられます。
○指定校推薦で校内選考が1人なのに落ちる理由
・昔の合格者が留年したり成績が悪かったため、選考が厳しくなった
・私立高校だと寄付金が少ないことで落ちることがある
・成績が良いから一般入試でも受かるから
それでは、それぞれの理由について詳しく見ていきたいと思います。
指定校推薦で校内選考が1人なのに落ちる理由① 昔の合格者が留年した
指定校推薦で校内選考が1人なのに落ちる理由1つ目は、昔の合格者が留年したり成績が悪かったことの影響です。
大学は指定校推薦で入学した人の成績を追跡調査しています。
そして、成績が悪かった場合は、出身高校の指定校推薦枠が減らされるのです。
なので、もしあなたの高校の指定校推薦で入学した先輩の成績が悪くて、高校に大学側から枠を減らすという連絡があった場合、高校側は校内選考に相当慎重になります。
この場合、校内選考が1人だとしても、普段の成績や授業態度が悪い場合は、落とされることがあるでしょう。
指定校推薦で校内選考が1人なのに落ちる理由② 寄付金が少なかった
私立高校の中には、寄付金が少ないと、指定校推薦で校内選考が1人でも落とされる高校があるようです。
私立高校の学校運営にはお金がかかります。
その運営費の一部に寄付金が使われているのです。
指定校推薦を寄付金を出させるためのカードとして使っている私立高校が一部にあるのでしょう。
校内選考はあくまでも学内で合否を決めることができますから、落ちた理由は後付けでなんとでもなりますからね。
指定校推薦をもらうために、真面目に頑張ってきた受験生としては、悔しいでしょうが、これが大人の世界なのです。
時には、理不尽なこともたくさんあります。
指定校推薦の校内選考で成績が1番よかったら逆に落ちることもある?
指定校推薦で校内選考では、成績が1番良いのに落ちることがあるようです。
推薦枠が2名のところに、3名の指定校推薦の希望者がいた高校で、担任の先生に
「あなたが希望者の中で一番成績がいいから、一般入試になると思うわ」
と言われた方がいます。
学校側としては、学校全体の受験実績を高めたいと考えているのです。
そのため、一般入試で合格できる成績の良い生徒には、誰でも合格できる指定校推薦枠を使わせたくないのが本音になります。
成績が悪くて一般入試では合格できない生徒を指定校推薦で合格させた方が、高校全体の進学実績が良くなるのです。
高校の先生はあなた個人のことよりも高校全体の進学実績を高めるため必要がありますから仕方のないことでしょう。
あくまでも指定校推薦は生徒のためのものというよりも高校のためのものなんですね。
しかし、受験生からすれば到底納得のいくものではありません。
指定校推薦を希望する人の中には、高校1、2年の頃から指定校推薦のために、部活動や勉強を頑張ってきた人もいるのです。
そんな頑張りを無駄にするような高校の方針は本当にありえないことでしょう。
もちろん、全ての高校がこのような校内選考をしているわけではありません。
しかし、指定校推薦では、成績が良くても大人の事情で推薦がもらえないこともあることを意識しておいた方がいいでしょう。
一般入試でも合格できるようにしっかりと勉強しておくことをオススメします。