TOEICの種類の違いについて解説をさせていただきます。
TOEICには、最も一般的なTOEIC L&Rの他に、TOEIC S&W、TOEIC Bridge Testといった種類があるのです。
また、通常のTOEICテストである公開テストとは別に、IPテスト(団体特別受験制度)といった種類もあります。
今回は、TOEICの種類の違いをテーマにお話をさせていただきます。
TOEICの種類は3つある
TOEICには、TOEIC L&R、TOEIC S&W、TOEIC Bridge Testという3種類があります。
それぞれのTOEICの種類の特徴について見ていきましょう。
TOEIC L&R
TOEIC S&W
TOEIC Bridge Test
1. TOEICといえばこれ!TOEIC L&R
リスニング100問(45分)/リーディング100問(75分)
合計200問/試験時間2時間
リスニング495点満点/リーディング495点満点/合計990点満点
スコアは5~990点(5点刻み)
マークシート方式
問題文はすべて英文のみ
問題用紙への書き込み禁止
日本で最も受験者数が多い英語のテスト(2017年は約270万人が受験)
受験料5725円(税込)
年10回開催(1・3・4・5・6・7・9・10・11・12月)
TOEICといえば、基本的にはTOEIC L&Rを意味します。
試験時間は2時間で合計200問を解くので、かなり疲れるテストです。
出題内容は、リスニングとリーディングのみなので、英語を聞く能力と英語を読む能力を測定することができます。
TOEICの特徴は、初級者から上級者までが同じ試験問題を解くことでしょう。
そのため、受ける級ごとに問題が違う英検よりも就職などで高く評価されやすいです。
700点以上あれば就職で有利になります。
TOEIC L&Rは、日本で最も受験者数が多い英語のテストです。
2017年には約270万人が受けています。
2. あまり知られていないTOEIC S&W
スピーキング11問20分/ライティング8問60分
パソコンとヘッドセット使用し、話したり、文章を入力して解答
スコアは0~200点(10点刻み)
受験料は10,260円 (税込)
受験者数は少ない(2017年3万8000人)
TOEIC S&Wは、TOEIC L&Rでは測ることができないスピーキング力やライティング力を測るためのテストです。
受験料は10,260円と通常のTOEIC L&Rの約2倍もします。
パソコンとヘッドセットを使用して行うので、TOEIC L&Rとは形式が全然違うのです。
まだまだ人気のないテストなので、2017年の受験者数はたったの3万8000人。
知名度もないテストですから、高得点をとっても就職などでは使えないと思います。
3. TOEIC Bridge Test
リスニング50問25分/リーディング50問35分/合計1時間
マークシート形式
スコアは20~180点(2点刻み)
問題文はすべて英文のみ
TOEIC L&Rより初心者向けのテスト(TOEIC L&Rの半分の量)
受験料は4,320円(税込)
年4回開催(3・6・9・11月)
受験者数は2017年18万4000人
TOEIC Bridge Testは、初心者向けのTOEICテストです。
問題数は、TOEIC L&Rの半分で難易度も易しくなっています。
いうなれば、ミニTOEICテストといった感じですね。
TOEIC L&Rを受験するほどの力はないけど、力試しに英語のテストを受験してみたい人や将来的にTOEIC L&Rを受験したいといった方におすすめとなっています。
TOEIC2種類の受験制度とは?
TOEICには、公開テストとIPテスト(団体特別受験制度)の2つの種類があります。
個人で申し込んで受験するのが公開テスト、学校や会社で受験するのがIPテスト(団体特別受験制度)です。
公開テスト (Secure Program Test: SP Test)
IPテスト(Institutional Program:団体特別受験制度)
1. 公開テスト (Secure Program Test: SP Test)
年10回(1・3・4・5・6・7・9・10・11・12月)の指定日に受験
指定された試験場で受験
公式認定証が発行されるので、就職や入試で使用可能
公開テストとは、通常のTOEICテストのことです。
個人や団体で申し込み、指定された試験会場でTOEIC運営・管理の試験を受験します。
厳正な管理の上で実施されるので、公式認定証が発行されるのです。
公式認定証は就職や入学試験で使用できます。
2. IPテスト(Institutional Program:団体特別受験制度)
学校や会社で受験
学校の関係者が試験の管理
試験日は学校や会社が決める
公式認定書は発行されない
過去問から出題
IPテストは、学校や会社がTOEICの過去問を使って行うテストのことです。
試験の管理がTOEIC運営ではないし、試験日も学校や会社が独自に設定するので、公式認定書は発行されません。
あくまでも、学校では生徒の成績の把握、会社では人事評価などに使われます。
公式認定書は発行されませんが、本物のTOEICとスコアの価値は同じです。